次は眼の内部の構造について見ていきたいと思います。
■ 網膜
網膜は映写機のスクリーンのような働きをしています。
角膜や水晶体を通って調節された映像が、網膜に映し出されます。
網膜の下には「視神経」と呼ばれる、光を受け取る神経があります。
神経には光を感知する「かん体細胞」と色を感知する「すい体細胞」があります。
これらの神経細胞を通じて、映像が脳へと送られます。
■ 「盲点」は本当にある!?
「周りが見えていなかったとき」や「物事を見落としていたとき」などに用いられる「盲点」。
慣用的な使い方では良く用いられますが、実は目を持つ脊椎動物には、目の構造上必ず「見えない部分」=「盲点」があるのです!
網膜は眼球の裏側に張り巡らされ、覆われています。
網膜に映し出された映像を、網膜の下にある視神経が、刺激に変えて伝達します。
視神経の集まっている部分は鼻側約5センチの場所にあるのですが、この部分だけ網膜がないのです。
この視神経が凝縮されたポイントが、いわゆる「盲点」になります。
この「盲点」上に、紙で描いた黒い点を持ってくると、紙から黒点が消えたように見えます。
普段の生活で「盲点」を気にすることがないのは、2つの目で盲点を補完し合っています。
また片目で見た時も、盲点を気にすることがないのは、見えていない部分を脳が「見えたふり」をしているからです。
つまり脳は「見えていない部分」を「補完・予測」して映像化しているのです。
■ 網膜はく離
ボクサーなどに多いのが「網膜はく離」という病気です。
網膜はく離は、硝子体に掛かっている圧力が適正でなくなったり、硝子体が老化によって液状化したりすることによって起こります。
また網膜はく離の前兆として、「飛蚊症」(ひぶんしょう)が挙げられます。
飛蚊症は視界にゴミのようなものがちらついて見えます。
この症状が進むと失明につながる恐れがあります。
しかし網膜はく離は早期発見ですと、治療が可能です。
40代に入ったら、定期的な検診を受けましょう。
■ 網膜はく離の治療法
網膜はく離は早期発見段階ではレーザー治療を行います。
レーザー治療では網膜が剥離しないように食い止める手術になります。
またレーザー治療で対処できない場合には外科手術を行うことになります。
外科手術の方法としては、網膜の外側を覆っている「強膜」か「硝子体」を手術することになります。
若年層の網膜はく離の場合、自然治癒することがあります。
最近目が見えにくいと感じたら、早めに眼科を受診するようにしましょう。