糖尿病は血中糖度を上手くコントロールできなくなる病気で、三大生活習慣病のひとつに数えられています。
糖尿病と目の関係は一見なさそうにみえますが、実は糖尿病によって視力低下を招くこともあるのです。
■ 糖尿病とは
糖尿病とは、食事から摂取した「糖」が上手くエネルギーとして使われなくなってしまう病気のことです。
血中に糖が常にある状態になるので、血管を詰まらせる原因になったり、心臓に負荷をかけたりする原因になります。
しかし糖尿病には「こんな症状まで出るの?」といった症状があります。
それが「目の異常」になります。
■ 糖尿病による視覚障害
糖尿病による視覚障害はある日突然訪れます。
この障害は眼の痛みやかすみをともなわないところが特徴です。
ある日突然「視界が赤くなる」「黒い煙のようなものが見える」といった症状があったら、「糖尿網膜症」を疑うべきです。
糖尿網膜症は視覚障害の20%を占めている、発症件数の多い症状です。
また年間約3,000人が糖尿網膜症によって、視覚障害の認定を受けています。
5年から7年の間、徐々にひどくなってくるケースが多いので、血糖値が高い人はきちんと食事をコントロールして摂取する必要があります。
■ 糖尿網膜症とは
眼球の後ろ側には「網膜」という、目で見た風景などを映像化する場所があります。
この部分の血管は非常に細く、血糖値が高いと血管に負担をかけてしまうことがあります。
これにより目の裏側が出血したり、網膜が元のある位置から剥がれてしまったりすることがありま
す。
また糖尿病によって眼球全体に十分栄養が行き届かなくなるため、血管を伸ばそうとします。
この状態になると網膜はく離がどんどん進行していくことになります。
初期段階ですとレーザー治療などの外科治療で進行を食い止めることができます。
さらに症状が表れたからといって、急な食事コントロールを行うと、逆に網膜はく離を悪化させてしまうことがあります。
■ 白内障・緑内障を進行させる
糖尿病にかかると白内障や緑内障が進行しやすくなります。
糖尿病を発症していない人と比較すると、そのリスクは2倍にも上がるといわれています。
白内障はピントを合わせる部分である「水晶体」が白く濁ってきます。
外科手術で、この水晶体を人工のものに取り替えます。
また緑内障は徐々に視界が狭くなってくる病気です。
糖尿網膜症が原因となる「血管新生緑内障」では、一般的に発症する緑内障と発生のプロセスが異なってきます。